竹内久美子さんの本を読み漁っています。
動物の行動学などをエッセイにされている方です。
動物で、”なまけもの” をご存知かと思います。
木の上でずっと寝ているように見えるので、”なまけもの” の名前がついています。
1日18時間寝るそうです。
糞尿の排泄は1回/週。
寿命は28〜30年。
体温を外気に合わせる。
寝ているのはエネルギーの消耗をできるだけ少なくするためで、何もしないことが”なまけもの”にとっては、一生懸命に生きていることだそうです。
スローライフの成功した動物ではないかと。
なまけもの ウィキペディアより かわいらしい表情です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%9E%E3%82%B1%E3%83%A2%E3%83%8E
感想;
外から見ているとわからないものですね。
人も同じかもしれません。
その人にとってはそれが精一杯なのだと思います。
私もこれをしなければいけないとわかっていても、それを先送りして間際になり、慌てることがよくあります。
来週のセミナーの資料をようやく作成して送りました。
一週間前から取り掛かっていれば余裕を持ってできたのですが。
ただ、この考えは悪い点を探して見ていることになります。
資料提出が間に合ったと考えれば、良い点を探して見ることになります。
ロゴセラピー(「夜と霧」著者ヴィクトル・フランクルが始めた療法)では、悪かったことを”黒い石”、良かったことを”白い石”と言います。”黒い石”ばかりが目につきますが、自分の”白い石”を探すようにすることが大切だと教えています。
内観療法では、
1)迷惑をかけたこと
2)してもらったこと
3)してあげたこと
を親しい人ごとに振り返ります。
そうすると、何もして貰っていないと思っていたのに、実はたくさんして貰ったことがあったことを思い出します。そして、その人にしてあげたことが少なかったことにも気が付きます。多くの人のおかげでここまで来たのだとの感謝の気持ちが湧いてきます。
人もそれが精一杯、私も精一杯。
人を変えることはできませんが自分は自分の意志で変わることができます。
自分が与えられたものを生かして、それに努力を重ねて、自分ができることをして、これまでの精一杯の枠を少しずつでも広げていけたらと思います。