「あなたがこの世に生まれて来た意味」 諸富祥彦著 ”ロゴセラピー的な生き方”
カール・ロジャーズの言葉
「自分が、自分自身に受容的に耳を傾けることができるとき、そして自分自身になることができるとき、私はよりよく生きることができるのです」
「天職」を見つけるには「偶然の要因」が大きい
クランボルツ博士は、ビジネスパーソンで大成功をおさめた人たちにインタビュー調査を行いました。
これまでの自分の職業生活をふり返って、ここが自分の人生の大きなターニングポイントになったと思える要因を見つけて、
その要因は「計画的な努力要因」なのか、あるいはたまたまの「偶然要因」なのか、振り分けてもらったものです。
すると、成功をおさめている人が、自分の職業生活のターニングポイントだと思っていた要因のうち、実に8割が「偶然要因」に振り分けられたのです。
「努力要因」は、わずか2割でしかなかったのです。
成功している人というのは運がいい人ではなく、「ご縁」や「めぐり合わせ」を大切にしている人だということです。
「ご縁」や「めぐり合わせ」を大切にする5つのカギ
1)好奇心
2)粘り強さ
3)柔軟さ=オープンマインド
4)楽観性=オプティミズム
5)リスクテイク
まずは「Yes」と言う
人生の局面で、「どうしようかな」「引き受けるのは怖いな」といったできごとが飛び込んできたら、先ずは「Yes」と言うことです。
それぐらい、ご縁やめぐり合わせに対して、開かれた姿勢を取ってのしいのです。
何に対しても「私などには無理です」と言うのは、一見謙虚なようでいて、心を閉ざした傲慢で自己中心的な態度と言えるでしょう。
(相田みつを)
わたしは無駄にこの世に生れてきたのではない。
また人間として生れてきたからには無駄にこの世を過ごしたくはない。
私がこの世に生れてきたのは私でなければできない仕事が何か一つこの世にあるからなのだ。
それが社会的に高いか低いかそんなことは問題ではない。
その仕事が何であるかを見つけそのために精一杯の魂を打ち込んでゆくところに人間として生れてきた意義と生きてゆくよろこびがあるのだ。
やりたいことは、すぐに始める!
人生、いつ終わりが来るのかわかりません。「本当にしたいこと」が見つかっているのであれば、
ボランティアでもいいので、一日も早く始めることです。
傷つくことを恐れすぎないように
数年前に明治大学の学生を対象に「どちらが告白するのが理想か」をアンケート調査したことがあります。
女子学生の94%が「男性から告白されたい」と答えたのに対し、男子学生の58%が「女性から告白されたい」と答えていました。
つまり、どちらも傷つくのを恐れて、動くに動けない状態にあるのです。これでは、恋が進展しようがありません。
実際に交際しているカップルに「どちらから告白したか?」をたずねたところ、65%のカップルが女性から告白していました。
子育てでやってはいけないこと3つのこと
1)親の心の不安定 イライラ、カリカリをぶつけること
2)否定的なことばかり言うこと 「おまえはなにをやってもダメだ」とか
3)兄弟と比較してダメ扱いすること
「症状のつくり手」になってみる
身体症状、偏頭痛や腹痛などに悩まされたとき、次のような姿勢のいずれかをとります。
1)症状を解消するアプローチ;整形外科の医者に行く。薬を飲む。
2)徹底的に病や症状と闘うアプローチ;身体の体質改善をしようとする。毎日ジムに通うとか。
3)逃避型のアプローチ;歯が痛いなら、鎮痛剤を飲んで歯医者に行くのを遅らせる。
4)愚痴をこぼす;腰痛を抱えている人が「腰が痛くて」と家族にいつも愚痴をこぼす。
5)病や症状のくり返す症状には「人生の大切なテーマ」が潜んでいる
ミンデルは、何度も何度もくり返される身体症状には、私たちが人生で取り組むべき大事なテーマが潜んでいると言います。
障害者になったからこそ、掴める使命もある
佐藤真海さん 中学高校は陸上部に所属し、早稲田大学へ進学後は応援団のチアリーダーとして活躍していました。
大学2年生のときに骨肉腫を発症し、翌年、右足をひざ下より切断。
一時は自分に降りかかった困難に絶望的になったそうですが、リハビリを経て、
やがて義足による走り幅跳びの選手としてパラリンピックを目指すようになります。
2004年アテネパラリンピックでは9位、北京では6位、ロンドンでは自己記録更新で9位と3回とも10位以内に入る好成績を上げています。
重い病気で片足を失いながらもくじけずに立ち直ったばかりか、陸上選手として力強く周囲を元気づけている。
マルティン・ハイデッカー
「私たちの存在(いのち)とは、時間のことである。生きるというのは、刻一刻と過ぎているこの時間を生きることなのだ」
哲学や宗教は「死の練習」
プラトン「哲学というのは究極的に死の練習である」
「いま、この瞬間」を心を込めて生きる
もし、明日死ぬことになったとしても、悔いのないように今日一日を過ごすことができるだろうか。
自殺についての3つの考え方がある
1)人間には「自らの生死についても、自己選択の自由がある」という考え
2)人間は「選んで生まれてきたわけではない」のだから、「死を選ぶこともできない」という考え(著者の考えに近い)
3)「自殺を選んでしまったら、来生で厳しい試練が与えられる」とい考え
どうしても死にたくなったら「とりあえず、あと3年だけ生きてみる」。その後のことは3年後にまた決めればよい。(著者の考え)
あなたがこの世に生まれてきた意味を探求するワークの手順
ステップ1;これまでの人生で起きた「できごとの意味」をふり返る
ステップ2;「共通するパターン」を取り出す。ステップ1でふり返ったできごとの意味に共通したパターンを取り出す
ステップ3;共通するパターンに直目しつつ、「自分がこの世に生まれてきた意味と目的」
「自分の人生に与えられた使命」「運命の道」について直観的に考える。
最後のステップ;「2週間のうちにできること」を3つ書き、一つは必ず実行する。
感想;
人生様々なことが起きます。その時に”なぜ?”と尋ねても答えはでてきません。
起きたことを受け入れて、そこで何ができるかを考える。そうすると起きたことにも意味が見いだせてくるのだと思います。