ロゴセラピーは「夜と霧」の著者 ヴィクトル・フランクルが始めたものです。ナチの収容所での死の恐怖体験から生み出されたと理解している人もおいですが、その前にロゴセラピーの基本的な考えを確立していました。まさに、自分が確立したロゴセラピーの有用性をはからずしも実体験で証明しました。
フランクルがロゴセラピーの考えに至ったのは勤めていた青少年センターで、当時オーストリアでは若者のうつ病治療の経験からでした。うつ病の若者にボランティア体験をさせたところ、うつ病がよくなるケースがかなり出て来ました。このことから、何か目的を持って意味あることをすることがうつ病に効果があった、即ち価値あることをやることが人を生きようとさせるのではないかと気づきました。
ロゴセラピーは自分が意味を見つけると言うよりも、人生から自分に問いかけてくると考えています。人生が問いかけて来るとは、自分に影響を与える状況が自分に降りかかってきます。それを自分がどうするかの選択肢の自由度があります。例えば病気も降りかかってきます。いくらそれを拒否し愚痴っても、病気が逃げることはありません。病気を受け容れ、そこで何ができるか、病気になった状態で何か価値あることができるかを探して実践します。それが結果として意味ある人生になって行きます。
ロゴセラピーでは実践するために幾つかの手法(考え方)があります。逆説思考、自己距離化、自己超越化など。
自己距離化は自分を客観的に観るものです。今自分は興奮しているとか、自分がこういう気持ちになっているのはどうしてなのかを考えることができたり、自分の言動が周りにどう映っているかも冷静に観ています。
自分の気持ちを話す。話すことで自分の考えていることがわかってきたりすることもあります。話している中で解決を見い出すこともあります。少し自分を冷静に観ることが出来るのではないでしょうか。話す⇒放す⇒離すとも言います。まさに離すは距離を置いて自分を観ている状況なのではないしょうか。話すには口に出して言うことも、メールで文字にすることもあります。上手く話すことができる人は、自分を上手く管理できている人かもしれません。
いのちの電話には電話だけでなくメール相談もあります。
https://www.inochinodenwa-net.jp/index.html
電話はフリーダイヤル(毎月10日)は電話がつながるのはかけた電話の4%と報道されています。一般電話はもっとつながらないとWebにも出ています。電話はかけ続けているといつかかかりますが、かけ続ける必要があります。メール相談は受け付けているか受け付けていないかを見ればよいので時々チェックすることで済みます。家族や友達などに相談が難しい場合は、活用されるとよいと思います。