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井上洋治神父から学ぶ(生き方/人生の指針)

welcome 井上洋治神父について
井上洋治神父(1928-2014)
 どこまでも続いている一筋の海岸線。 一陣の風で、海辺の白い一粒の砂が右から左へと動く。 そしてそのあと、海辺は再び以前と全く同じ深い静寂へとかえっていく。 人間の一生なぞ、この一粒の砂が右から左へ動くだけのことではないか。 海岸には何の変わりもありはしないのだ。
―この心象風景に徹底的に悩まされ続けた私の十代であった。  いかにして避けることのできない、そして乗り越えることもできない死。 その死によって終わらざるをえない、死刑囚同然の生のむなしさと悲しさ。 この思いに追いつめられていった私は、ある日、この思いから逃げようとすることをやめて、その死というものと向かい合って生きてみようと決意した。 それが大学一年の終わりのときのキリスト教入信、そしてフランスの修道院入会へとつながっていったような気がする。
 道をきわめたい。 そう願って渡仏した私であったが、年月がたつにつれて、次第に長い伝統を持つ西欧文化の重みに、耐えがたいような息苦しさを感じはじめていった。 そして、日本人としての私の血の中に流れているものを大切にしながらイエスの教えをとらえなおさなければ、決してイエスが伝えようとした真の自由とよろこびは湧きあがってはこないのだという確信を持った。
 キリスト道にしろ、仏道にしろ、その道を歩むということは生きるということであって、思索するということではない。 人は二つの道を同時に考えることはできても、決して生きることはできないのである。

井上洋治神父の本を何冊か読みましたので、紹介させていただきます。
井上洋治神父の考え方が、スーッと心に沁み込みました。
良寛が愛した句 ”裏を見せ 表を見せて 散る紅葉”
人生の風、自分に吹き付ける風(神さまからの使命)に身を委ねながら生きていく。

「風の家」で祈る前の言葉
 アッパ アッパ 南無アッパ
 イエスさまにつきそわれ
 生きとし生けるものと手をつなぎ
 おみ風さまにつつまれて
 アッパ アッパ 南無アッパ
(その日の気分で、南無を付けたり付けなかったり)

神さまからの使命を、人生からの自分への問いかけとすると、ロゴセラピーにも通じるように思いました。
人が創る品質 −ロゴセラピー(ヴィクトル・フランクル「夜と霧」)−

本の紹介&感想
「法然 イエスの面影をしのばせる人」井上洋治著 ”弱者へのまなざし”
「南無の心に生きる」井上洋治著 ”アッパ アッパ 南無アッパ”
「余白の旅 思索のあと」井上洋治著 ”余白の風に身を委ねて”
「私の中のキリスト」井上洋治著 ”悲愛のイエス・キリスト”
「人はなぜ生きるか」井上洋治著 ”裏を見せ 表を見せて 散る紅葉”
「日本とイエスの顔」井上洋治著 ”日本の風土を背景にキリスト教を考える”

井上洋治神父の友だち 遠藤周作氏の本に、井上洋治神父がモデルと思われる人が出ています。
「死海のほとり」遠藤周作著 ”イエスの最後の足取りと弟子たちの裏切りを辿る”

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2018/04/25update