自分の気持ちを/言いたいことを伝える  アサーションは伝え方の技術

アサーションは相手の立場を考えながら、自分の主張を相手に伝える方法です。
同じ断るにしても、話の伝え方によって受ける相手の印象は変わってきます。

相手をこちらの思うように動かそうとか、させようと思って発言すると、
どうしても自分だけの言い分になってしまいがちです。
相手の立場を考えながらの発言です。この相手の立場を考えるはなかなか難しいのですが。
こちらの希望を伝え、そして相手の返答を待つ。
その返答について、またこちらの状況を伝える。
そのキャッチボールの中で、お互いが妥協、あるいは一致する解決方法が見つかる場合があります。

アサーションの通信講座を取りました。最後の問題は、
「自分には乳飲み子がいる。お昼寝しないと夜にぐずって大変。
お昼寝の時間に隣の娘さんが毎日ピアノの練習をする。
音大を受けるために一生懸命されていると聞いている。
さあ、あなたはどうされますか?

こういうシチュエーションはよくあります。言い方が悪いと喧嘩にもなります。
我慢していると不満が溜まります。 言葉は言霊とも言います。言い方、伝え方で相手の受け取り方は変わります。
こういうケースでは、こうして欲しいと言うことを伝えるより、先ずは自分の困っている状況を伝える。
そして、相手の返答を待ち、そのやり取りの中で何かよい方法がないか、
自分だけでなく、相手のも考えて貰うようにする。
何か今よりはよい方法が見つかる可能性が高いと思います。

アサーションでは、DESC法の視点で相手に言うべきことを考えることも参考になるかもしれません。
こういう準備をしておくと、相手との会話も心強くなります。

Describe (状況の確認)
 状況や相手の行動を確認し、それをどう客観的に説明するか。
Explain (自分の気持ちを伝える)
相手に対して、どう自分の気持ちを感情的にならずに困っていることを伝えるか。
Specify (相手に提案する)
 相手に望むことを提案する。相手にも拒否できること、拒否し易い逃げ道も考えておく。
Choose (代案を考える)
 相手の反応が肯定的な場合はよいが、否定的な場合はどうするかを前もっていくつか考えておく。

難しい問題を抱えた場合にはなおさら、DESC法で考えておくとよいと思います。
相手に気持ちを伝え相談してみるとの姿勢もよい解決に繋がるかもしれません。
自分で気づいたり、よいヒントをいただいたりすることがあります。
その相談もアサーティブに行うと、周りが協力してくれることもあります。

職場でのうつ病になる主な原因は下記だそうです。
第一は、上司との関係、
第二は、職場の人間関係、

アサーションの技法を知り、難しい時はそのアサーティブな要素を盛り込んで対応すると案外上手く行く場合があります。

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