「快眠力−健康のすべては快眠から始まる!−」 成井浩司著

strong>夜型生活は睡眠のリズムを狂わす。
 夜寝る時に作用しているのがメラトニン。脳の松果体と呼ばれる部分から分泌されるホルモン。
 メラトニンは、体内時計に働きかけることによって、覚醒から睡眠に切り替えます。
 メラトニンは、日中のの強い光を浴びると減少し、暗くなって来ると分泌量が増える。
 朝、光を浴びると、脳にある体内時計の針が進んで、体内時計がリセットされて活動状態に導かれ、メラトニンの分泌が止まる。
朝日を浴びることで今度はセロトニンというホルモンの分泌が徐々に増えていく。
昼間はセロトニンが分泌され夜になると、メラトニンが分泌される。
セロトニンもメラトニンもトリプトファンから作られるが、トリプトファンからセロトニンになり、それが夜になるとメラトニンになる流れ。
言い換えれば、セロトニンが十分にできていないと、メラトニンも十分にできにくい。

睡眠時間は長すぎても短すぎてもよくない。
 7時間睡眠がもっとも健康によい。6.5〜7.4時間の人の死亡率がもっとも低かった。
 7時間の人に比べ、4.4時間以下の睡眠時間の男性では1.62倍、女性で1.60倍高かった。
 9.5時間以上では、男性で1.73倍、女性で1.92倍だった。

睡眠は時間だけでなく質が大切
 いびきをかいていて、高血圧などの症状がある人の75%は睡眠時無呼吸症候群であった。
 夜中にトイレに何度も行くなど中途覚醒が多くなると睡眠の質が低下する。睡眠の質がよくないと老化の進行も早まる。

睡眠、食事、運動は健康を維持するうえでは三位一体。

記憶は眠っている間にに定着する。
あることを暗記してそのまま試験を受けるより、間に睡眠があると記憶の定着率が高い。

レム睡眠とノンレム睡眠。
レム睡眠とは目の玉が動いていて、脳は活動している状態(身体を休めている)。
ノンレム睡眠は脳が休まっている状態。夢はレム睡眠の時に見ると言われていたが、ノンレム睡眠でも夢を見ることがあると最近報告されている。
ノンレム睡眠の方が現実に即した夢の場合が多く、レム睡眠は現実とはかけ離れたような夢が多い。

睡眠時無呼吸と診断されたら
睡眠用のマウスピースを付ける。CPAP治療という寝ている時に強制的に空気を送り込む装置を毎晩寝ている時に付ける。
俳優の高橋英樹さん、横綱の日馬富士さんなども付けている。

合わない枕を使い続けると不調が生じるわけ
高すぎる枕は頸椎が圧迫されて気道が圧迫されるので肩こりやいびきの原因になる。逆に低すぎる枕は頸椎が伸びて、ゆっくり休めない。

感想;
睡眠は日常生活(光の浴び方)に大きく影響していることがわかりました。
休みの日に寝溜めと称して起きるのを昼くらいにすると返って疲れるそうです。
普段と同じくらい、違っても1時間くらいの範囲にしておくとよいとのことでした。

これまで土曜日は9時くらいに起きていましたが、7時半からの「サワコの朝」を見るようにしたので、土曜日が長く感じるようになりました。


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