上司から仕事を頼まれる 交流分析で自分のくせを知る
上司から仕事を頼まれることは日常茶飯事です。
ところが今がいっぱいだと引き受けると、首が回らなくなってしまう場合があります。
出来ませんと言うと、上司に悪く思われるのではないか、あるいは、
出来ませんと言うと、自分の能力がないということを言いたくないのか、
あるいは、非協力的と思われるのではないか、なかなか言い難いです。
そこには、どうしても周りからよく思われたいと言う気持ちがあるのでしょう。
出来る内はよいのですが、たくさん引き受けてくると、それまでできていたことまでもミスが出てきます。
ギリギリの状態でそこに10%増えたら、それで全体の80%ダウンしてしまうことにもなります。
高速道路に車が多く入って、渋滞と起こすのと同じように思います。
ですから、できないことを引き受けることは、結局周りにも大きな影響を与えてしまうことになります。
そんな時は、自分の思考あるいは判断パターンを知っておくと参考になることがあります。
交流分析(TA)では、親 大人 子どものキャラクターを人は持っているとしています。
親は、養育的な親(Nurturing Parent;母親)か、規範的な親(Critical Parent;父親)
子どもは、自由な子供(Free Child/Natural Child)か、他者順応な子供(Adapted Child)
に分けられます。
インターネットで自分のキャラクターが親(CP、NP)、大人(A)、子ども(AC、FC)の、
どこが高くてどこが低くてかがわかります。これをエゴグラムと言います。
FCが低く、ACが高い人ほど、注意しないと、つい引き受けて首が回らなくなります。
FCが高くて、ACが低い人は断る前に本当にできないかどうか少し待ってから返事したほうがよいかと思います。
ですから、自分のエゴグラムを知っておくと、日ごろの行動に生かせるようのではないでしょうか?
小さい時によい子は時々、大人になる前あるいは大人になってから精神的な不安を抱える場合があります。
よい子としてできているうちはよいのですが、
出来なくなると登校拒否や、身体に疾患が出てきたりと。
また交流分析では、それぞれの立場からのコミュニケーションの方法についても説明しています。
上司は親と同じで上からです。それに大人として返すか、子どもとして返すか。
大人として返すのは自分の今の実情をきちんと説明する方法です。
子ども(AC)だと全てを引き受けてしまいがちです。
子ども(FC)だと無理なら「できません」と言ってしまいます。
交流分析を概略だけでも知っていると、ちょっとした参考になるように思います。
自分はどんな思考・行動パターンで、今の返答はどういうシチュエーションだったのかと。