「アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉」 小倉 広著

「アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉」 小倉 広著
・劣等感を抱くこと自体は不健全ではない。劣等感をどう扱うかが問われているのだ。
 劣等性;背が低い、胃腸が弱いなど具体的事実として劣った性質を言う
 劣等感;自分が劣っていると「主観的に思う」こと
      劣等コンプレックス;「劣等感」を言い訳にして、人生の課題から逃げ出すこと。
      つまり劣等感をバネにして「なにくそ」と頑張る人は、「劣等感」を持っているものの「劣等コンプレックス」を持っていない。
・世話好きな人は、単に優しい人なのではない。相手を依存させ、自分が重要な人物であることを実感したいのだ。
・人は注目されないと、悪さをしてでも注目を集めようとする。それに失敗すると、今度は自分の無能さを見せつけるようになる。
・カッとして自分を見失い怒鳴った、のではない。相手を「支配」するために「怒り」という感情を創り出して利用したのだ。
・感情はクルマを動かすガソリンのようなもの。感情に「支配」されるのではなく「利用」すればよい。

・不安だから、外出できないのではない。外出したくないから、不安を作り出しているのだ。「外出しない」という目的が先にあるのだ。
・ライフスタイル(=性格)とは、人生の設計図であり、人生という舞台の脚本である。ライフスタイルが変われば、人生はガラリと変わるだろう。
 ライフスタイルは生まれつき決まっているものではなく、自分の意志で決めたものであるため、いつでも変えることは可能だ。
・「私は○○である」、「世の中の人々は○○である」、「私は○○であらねばならない」 性格の根っこには、この3つの価値がある。
・「怒りっぽい性格の人」など存在しない。「怒りという感情をしょっちゅう使う人」なのだ。
 生まれ変わる必要はない。感情の使い方を変えればいいだけなのだ。
・すべての悩みは対人関係の課題である。仙人のような世捨て人さえも、実は他人の目を気にしているのだ。
 ある村に世俗的な欲望を捨てた仙人のような人が住んでいた。村には住まず、近くの山の中の掘立小屋を造って住んでいた。
 ある時、村が大火事に見舞われた。村民はその土地を捨てて他の土地に移住することにした。
 するとその仙人のような生活をしていた人は、村民が移住した所の近くの山に移住した。
 村民から「清らか」で「優れた」人間と村民から思われたかったので、全てを棄てていたわけではなかった。

・人生には3つの課題がある。1つ目は「仕事の課題」、2つ目は「交友の課題」、3つ目は「愛の課題」である。
 そして後の方になるほど解決は難しくなる。
・問題行動に注目すると人はその問題行動を繰り返す。叱ることは、悪い習慣を身に付けさせる最高のトレーニングなのだ。
・他人と比較してはいけない。ほんのわずかでも、できている部分を見つけ、それに気づかせることが重要だ。
 比較することにより、子供は自信を失い傷つきます。
・人は失敗を通じてしか学ばない。失敗を経験させ、自ら「変わろう」と決断するのを見守るのだ。
 できるようになってから任せるのではなく、任せるからできるようになる。
・「この子は言葉を覚えるのが遅いので・・・」と母親が子供の通訳を買って出る。
 すると子供は、自分で話す必要がなくなり、本当に言葉が遅くなるだろう。

・自分だけでなく、仲間の利益を大切にすること。受け取るよりも多く、相手に与えること。幸福になる唯一の道である。
・誰かが始めなくてはならない。見返りが一切なくても、誰も認めてくれなくても、「あなたから」始めるのだ。
・「他者は私を助けてくれる」、「私は他者に貢献できる」、「私は仲間の一員である」 この感覚がすべての困難からあなたを解放するだろう。
・自分のことばかり考えてはいないだろうか?奪う人、支配する人、逃げる人、これらの人は幸せになることができないだろう。
・人は居場所がないと感じると、精神を病んだり、アルコールに溺れたりする。他者に貢献することで居場所を確保すればよい。

・苦しみから抜け出す方法はたった一つ。他の人を喜ばせることだ。「自分に何ができるか」を考え、それを実行すればよい。
・人は「貢献感」を感じ、「自分に価値がある」と思える時にだけ、勇気を持つことができる。
 周囲の人の行動に対して「ありがとう」、「あなたがいてくれて助かった」そう伝えることこそが、周囲の人に対する勇気づけになるのです。
・他人の評価に左右されてはならない。ありのままの自分を受けとめ、不完全さを認める勇気を持つことだ。
・命令口調をやめて、お願い口調や「私」を主語にして伝えると、それだけで勇気を与えられるだろう。
・あなたが悩んでいる問題は、本当に「あなたの問題」だろうか。その問題を放置した場合に困るのは誰か、冷静に考えてみることだ。
・陰口を言われても、嫌われても、あなたが気にすることはない。「相手があなたをどう考えるか」は相手の課題なのだから。

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