僕のハートの中には
僕のハートの中には(雑誌アクティベートより)
(英語のハートには、「こころ」と「心臓」の意味があります)
ある病院の小児科病棟で、外科医が、男の子にこう切り出した。
「明日の朝、君の心臓(ハート)をのぞいてみようかな。」
するとすかさず、男の子が言った。「僕のハートの中には、神さまがいるんだよ!」
外科医は戸惑った顔をした。「手術をして、どこが悪いかを調べるんだ」
「でも、先生、そこには神さまがいるんだ。」
外科医は、その子の両親をちらりと見て、こう続けた。「手術が終わったら、ちゃんと元通りに閉じるからね。それから、どうするか考えることにしよう。」
「ねぇ、本当に神さまがいるんだ。聖書に、神さまはハートの中に住んでいる、って書いてあるもの。」
外科医は、もうたくさんだというそぶりで、「いいかい、君の心臓は病気なんだ。筋肉が弱まり、血液が充分流れてないんだよ。だから、治せるかどうか見てみるんだ」と言うと、病室を出て行った。
翌日、手術が終わり、外科医は術後の記録をつけた。「大動脈と肺動脈の損傷、広範囲にわたる心筋の変質、移植不能、治癒不能。痛み止めと静養。・・・長くて1年の余命。」
医師の心の中には様々な思いが渦巻いていた。
「なぜです」?神さま、なぜですか? あなたはあの子を地上に送り、痛みを与えた上に、その命をこんなに短く絶たれるとは・・・!」
主は答えて言われた。「その子は、天国の群れの子羊であって、地上の群れに長くいるように計画されていなかった。天国では痛みもなくなり、永遠にわたしと共にいるようになる。あの子の両親もいずれ天国にくることだろう。そうやって、わたしの群れはどんどん大きくなるのだ。」
外科医のほおを熱い涙が伝わった。それでも、さらに激しい怒りがこみ上げてくるのだった。
「でも、あなたがあの子を造られました。なのに、あと1年足らずで死ぬなんて。なぜそんなことをされるのですか?」
主は答えられた。「その幼な子は、わたしの子羊は、この世での任務を終えて、わたしのもとに帰るのだ。わたしがその子を地上に送り、幼くして天に召すのは、もう一匹の子羊、つまりあなたをも天国に導くためだったのだよ。」
外科医はすすり泣いた。
翌日、外科医は男の子のベットの脇に座った。男の子は目を覚まし、ささやき声でこう聞いた。
「僕のハートの中、見た?」
「あぁ、見たよ。」
「何かあった?」
外科医は答えた。
「そこにはね・・・神さまがいたよ。」
誰でも、出会う人に、一生に渡る影響を与える力を備えています。たとえ幼い男の子でも・・・。
きっと一人ひとりの神様からの使命が違うのだと思います。その使命が何なのかは神様は教えてくださりません。
きっと自分で考えることなのだと思います。今の自分を取り巻く環境がその使命を果たすための環境なのだと思います。
入院児と遊ぶボランティアやっていて、小さな子供に重い病気を神様は与えています。
きっと何か意味があると思いたいです。意味があると思い、本人も周りも行動すると神様の使命を果たすのではないかと信じたいです。