ノミのサーカス −見えないガラスの天井−
・ノミのサーカス
ノミのサーカスご存知ですか?ノミに芸を仕込むのですが。
ノミは高さで20〜40cm、水平で40〜100cmくらいは飛べるそうです。
ノミを部屋に閉じ込め、10cmくらい上に透明のガラス板を置きます。
ノミはジャンプするたびに頭を打って、その内ノミも学習し、10cm以内しか飛ばなくなります。
その後、天井のガラス板を外しても10cmより高く飛びません。
つまり見えない天井を持つようになるのです。
ノミが逃げないようにこれでできます。
・ノミと同じかも?
人も成長段階でいろいろな学習をしてきました。
あなたはダメね! そんなこともできないの!
あなたには無理ね! そんなことではなく、こうしないといけない!
そういうことを聞いて育っていくと自分は出来ないんだ、ダメなんだと自信をなくしていきます。
そして見えない天井を知らない内に、考え方として持ってしまっています。
一方、あなたは何でもできるね! すごいすごい! 上手だね! と育てられると、
周りが見ても無理だと思っていたことにチャレンジして失敗を繰り返しながらやってしまいます。
・島津製作所の田中さんが何故化学者を目指したか
ある本に、島津製作所の田中さんが何故化学者を目指したかに、
小学校の時に、先生が「その考え方はユニークだね。それはおもしろい」と言われたからだと。
田中さんはノーベル賞をもらって帰国したら、その先生にお礼に訪問されたそうです。
・自分の限界
案外、自信あるないは能力があるないではなく、自分が限界を設けるか設けないか、
更に遡るとどんな育てられ方をしたかにより、自分だけのせいではないのでしょう。
ただ、親や先生のせいにして残りの人生を過ごすのは惜しいので、自分で軌道修正が必要かもしれません。