本の紹介&感想

「AKB48の戦略!秋元康の仕事術」 秋元康・田原総一朗対談 "新しいことへの挑戦!前例がないから”

・オーディションでは、ふぞろいの「デコボコ」を求め、ファンが選ぶ楽しさを残す。
・企画の原点は「根拠のない自信」 根拠を求めるから、みんな同じところへ行ってしまう。
 自分がおもしろいと思うのが正解で、根拠なんかいらない。自分は大衆の一人だ。だから自分が楽しくなきゃダメなんだと思っている。
・ネット時代の「口コミ」は、作り手の予想以上に急速に拡大する。
 最初は秋葉原AKB劇場には7人だけだったのが、口コミですぐに満席になった。
 今では70〜80倍、人気の企画だと150倍なのでお宅的なファンしかチケットが手に入らない。
・会いにいけるアイドルとは、会う主導権はファン側にある。
ファンは自分が会いたいと思ったときに会える。
・鮮度が落ちないのは「未完成」だからである。
 進化することを前提にAKB48を作っている。未完成の部分が大きい高校野球みたいなもの。
・総選挙は、集団の中の自分の位置を知る絶好の場である。
 自分たちで序列を作ることで、お互い頑張ろうねと言っている。
・大切なのは「魚を与えること」ではなく、「釣りざおの作り方を教えること」
・誰からも絶対無理だと言われることをやることが面白かった。
・ファンは一人ひとりのかわいさや特徴を発見して育てていく楽しみがある。
・AKB48は素のままを見せて行くドキュメンタリー、だから台本は要らない(MCについて)。
・ファンはセンターの子だけを見ているのではない、君を見ている人が必ずいる。
・成功したのは、「成功しない理由を見つけなかったから」だと思う。
 ダメかもしれないというときは、みんな理由を探そうとする。それを見つけて、やめておく。
・人生って、きっとデッサンなんだ。失敗したって全然いいじゃないか。
 柔らかい鉛筆を使って何本もの輪郭を描いて、だんだん形を作って行く。
 多くの人は一発で決めようと思うから、すごく肩に力が入ってしまう。

感想;
ファンが身近に感じ、育てる意識を持たせるアイドル。ふぞろいという表現のいろいろなタイプのアイドル。
総選挙の投票権を得る為に、同じCDを買う若者。実際ゴミ捨て場で大量のCDが捨てられていたとの報道もありました。
それを知った上で買わせる企画側。裕福でない若者からお金を巻き上げているように思えて、どうもやり方には賛成できません。
ただ、前例がない、誰もが失敗すると思われることをやり続けた秋元氏のうまさ?強さは流石だと思いました。また、学ぶべき点も多くありました。


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