「産業心理入門」 正田 亘著
一卵性双生児特性の相関
特性\生育環境 別家族 同家族
身体的特性 身長 0.97 0.98
精神的特性 知能(IQ) 0.67 0.91
学業 0.51 0.96
性格(神経質特性) 0.58 0.56
知能や学業は、育った環境にもかなり影響されているようです。
神経質特性は一卵性双生児で同じ家庭で育っても個人差が出るようです。
刺激対象に次のような条件が具備されていると、注意が向けられやすい
1.刺激の強度が十分なとき(サイレンや警笛)
2.刺激の性質が人目につきやすいとき(赤や黄色)
3.運動しているもの
4.反復されるもの(他人の癖は気にかかる)
5.刺激の位置が見えやすいとき
6.新規な刺激(平凡なものより奇抜なもの)
労働科学研究所が女性の化粧効果に関する研究
女性59人を自由に化粧させるグループと禁止グループに分け、
一週間、視神経n疲労をはかるフリッカー検査、精神活動の疲労を見分ける色名呼称検査を連日実施。
お化粧を禁じられたグループは、1日で40%、1週間で56%まで疲労を示し、
お化粧グループはそれぞれ19%であった。
お化粧している時間は一見無駄な時間のように思えるが、そこでの気分転換により疲労回復ができ、
返って効率よく仕事ができるようです。物事には”遊び”が大切なようです。
不注意の発生原因
1.意識水準の低下; 時間とともに低下する。 長時間で低下
2.意識の混乱;電灯のスイッチの向きが違う
3.意識のとぎれ;ナルコプシー
4.意識の迂回;気持ちを乱されるようなことがある
ナルコプシーは昔は認識されずに、居眠りしていると思われていましたが、病気との認識が進みました。
最近起きたバス事故も運転手が突然意識をなくされたようです。