「絶望の隣は希望です」 やなせたかし著
本「絶望の隣は希望です」 やなせたかし著
やなせたかしさんが5歳の時、お父さんは中国で単身で仕事中に32歳の若さで急死しました。
そのため、弟は3歳で伯父さんに養子で引き取られました。
やなせさんは祖母、お母さんと3人で暮らしました。
小学校2年生の時に、母が再婚したことで、伯父さんに引き取られました。
やなせさんは戦争に行きました。弟は22歳で戦死しました。
やなせさんは漫画家でしたが、人気作品もなく、イラスト、漫画、舞台など様々な仕事(何でも屋)をしました。
アンパンマンも54歳の時に初めて絵本としてでました。
しかし、周りの大人の評価が悪く、顔をちぎって食べさせるのは残酷だと評判は散々でした。
やなせさんは、人にやさしくするには、自分の犠牲がつきものだという考えを貫きたかったので、
自分の顔をちぎって食べさせることにしたとのことです。その後徐々に子供たちから人気が出て、
追加の絵本、そして59歳の時にTVでアニメ化されました。
それからアンパンマンが子供たちの大人気ものになりました。
人生を満員電車に例えられています。満員電車はぎゅうぎゅうで降りたいと思います。
我慢して降りずにいるとその内降りる人がいて、座れることができます。
降りずに続けていると機会が巡ってくると。
これまで、詩をかく、絵をかく、恥をかくの3かくをやって来たとのことでした。
本より引用;
絶望の隣にだれかがそっと腰をかけた。
絶望はとなりのひとにきいた
「あなたはいったいだれですか」
となりのひとはほほえんだ
「私の名前は希望です」
アンパンマンのマーチの歌詞にある、
「なんのために生まれて、なにをして生きるか」
いまそのことがわからない人が多い
でも、生きていることが理屈なしに大切なのです。
今日まで生きてこられたなら、少しくらい辛くても、明日もまた生きられる。
そう思って、とにかく生きてみる。そうやっているうちに、次が拓けてくるのです。
何のために生きるのか。
「人を喜ばすために生きるのだ」とありました。
人を喜ばして、笑顔を見ることが何よりの幸せに感じると。