「生きがいについて」 神谷美恵子著
「生きがいについて」 神谷美恵子著
神谷美恵子さんの人生も数奇なものです。
彼女は精神科医としてハンセン氏病の患者さんの精神面の治療にあたります。
ハンセン氏病は隔離政策が取られます。
衣食住は提供されているのですが、そこにいる人々が生きる希望を失っているのを感じます。
そこで学んだことは、
「人は何か誰かの役に立っているという自覚が得られないと意欲を持って生きることは難しい」
ということでした。
フロイトが患者さんから「私の悩みは治るでしょうか?」と尋ねられ、
フロイトが「あなたの今のくだらない悩みは解決しますが、
人生何のため生きるかという大きな悩みに苦しむでしょう」と答えた逸話を思い出しました。