本の紹介&感想

「遺品整理屋は見た 孤独死or孤立死」  吉田太一著

「遺品整理屋は見た 孤独死or孤立死」  吉田太一著
死後、発見が1週間、1ヵ月後、さらに遅くとか。
親族が発見するケースよりも、近隣住民が匂いが臭くてたまらないとの苦情で発見されたケースが多いそうです。
警察が遺体を運び出した後の、蛆虫、ハエ、ねずみ、腐敗などの後始末も引き受けるそうです。
自殺した後の部屋の後始末も依頼が来るそうです。一面、血の海の現場もあったそうです。
誰もこんな片付けなんかしたくない。でも誰かがしないといけない。困った末に遺品整理屋に依頼が来ます。

ある時、遺族の娘さんが息子さんを連れて依頼に来ました。
部屋に案内され、片付けなど見ていたその息子さんが、
「おじさんたちは、天国へのお引越しをお手伝いしているんだね!」
思わず、座布団3枚と思ったそうです。

孤独死、孤立死の場合、どうしても発見が遅れるそうです。
夏場は直ぐに腐敗が始まります。親族だから逆にできないかもしれないと思いました。
大変な仕事ですが、なくてはならない仕事だと思いました。
訪問ができないなら、電話でも、メールでも一言でも確認することができていると良いのですが。

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