本の紹介&感想

「ジャンボ機長の状況判断 −失敗しない決断と行動−」坂井優基著 ”易占い 易経”

CRM(Cockpit Resouce Management)訓練で強調されることは、今はCrew
1)機長は、まわりの人間が気づいたことや思ったことを言い出しやすい雰囲気をつくる
2)機長以外の乗員は、何かに気づいたときや少しでもおかしいと思ったときには必ず明確に口に出す
3)機長は、誰かが何かを言い出したらそれについて考える

ジャンボジェット機のミスは墜落に繋がるので、おかしいと思ったら、無駄でもよいから確認することだそうです。
特に、副機長がおかしいと思ったことは言わないと、機長もミスをするので、危ないそうです。

自分の状況判断
1)何か違いがあると思って情報を探せ
2)見えない部分は悪いことを想定する
3)自分から情報を取りに行く
4)Yes, Noで答えられない質問をする
5)話しやすい雰囲気をつくる

他人の状況判断
1)状況判断を共有する
2)意図を共有する
3)悪い情報ほど早めに行う
4)とりあえず第一報を報告する
5)念のため情報を発信する
6)何も変わったことはないという情報
7)気になったことは口に出す
8)ストレートに言う

副機長と機長の関係、意見が言える風土。
ハイテクのジャンボの世界でも、人間関係が実は大きな事故を防ぐことに関係しているようです。

感想;
これを読んでいて、いろいろな場面での考えにも通じると思いました。
いつもと違うおかしいと思ったら、報告したり周りに尋ねる、その感性が大きな問題を防ぐのだと思いました。
自分だけだと視野が狭くなってしまっていることがあるので、いろいろな人の声を傾聴して、
そして自分がどうして行くかを選択すると、自分だけの考えで選択するよりも選択肢が広がったり、深みが増すのでしょう。

易占占いでは、四書五経の易経を使います。中国三千年の人の生き方のヒントが含まれています。
それと照らし合わせることで、自分が占いたいことをもう一度その観点で見つめ直して、そして行動します。
この見つめ直しが、結果としてよい報告に導き、それで占いが当たったとなる確率が高くなるのでしょう。


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