ぶどうのいえとの出会い
遠くからの治療のためアパートが借りれない人のためにあるケアハウスです。テモテ教会のボランティアさんが運営してくださっていました。今のようなマクドナルドハウスはまだありませんでした。テモテ教会の神父の先生が嘉朗は大好きで、ちょこっとでておられるおなかに「パンチ!パンチ!」とふざけてもらっていました。このケアハウスでは部屋のお掃除もベッドメイキングもお風呂のお掃除もすべてしてくださるので病院から帰って寝て、またすぐ病院に行くことができるのでものすごく助かりました。キッチンもシンクが4つもあり大型冷蔵庫も2台。嘉朗の食事を作り冷凍保存が可能だったことがものすごく助かりました。朝は早く夜は遅いのでなかなかボランティアさんとはお会いできることがなかったのですが、嘉朗の外泊時には必ず声をかけてくださいました。
私はこのぶどうのいえから15分ほどかけて東大の赤門前をとおりサイクリング気分で病院まで通いました。東京で自転車を買ったのですが、ここでも大阪との違いがありました。どの自転車も「変速ギア」と「電灯」がついていました。逆に「さすべえ」を探すのは苦労し、カルチャーショックです。後ろに子供用のかごをつけてもらい、嘉朗を乗せては急な坂道を楽しんだり、ちょっと遠出もしました。