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いただいたご質問の中で、一般化して公開させていただいた返答を掲載します。
Q1;
フレークス発生の一因として、リン酸塩溶液の使用が挙げられており、
「リン酸塩はガラスの成分を反応して不溶性の塩を作りやすい」と書かれていますが、
この理由(機構)を御教示頂けませんでしょうか。
A1;
フレークスの成分は、主にSiとMgなどと言われています。
Si,MgなどがOHと溶解しにくいものを作りますが、
リン酸塩はNa,Kでは不溶性の塩を作りませんが、リン酸Mgは溶解度が低い塩です。
リン酸塩はOHよりもより溶解性の低い塩を作っていると思われます。
そこに微量のSIが混ざったりして、さらに不溶性になると思われます。

SiOのフレークスがでるのはかなりガラス表面が浸食された時です。
最初にガラス成分のアルカリ部分Na,K,Mgが溶出します。
カウンターイオンはOHになります。
Na,Kは不溶性の塩を作りません。

まだまだ注射剤にリン酸塩が使われている場合があります。
硬質ガラス(成形温度)、軟質ガラス(ブルーミング処理)などにより、
フレークスの発生は遅らせることができますが、リン酸塩はマイナスであることには変わりません。
「ガラス表面の物理化学」 この本はガラスの表面を知るには参考になりました。

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2013/12/20update