難病の11歳から学ぶ

 御茶ノ水にある大学病院に僕の友達が入院している。
実家は大阪なのだが、東京の病院でないと、
この病気は治療することが出来ないと判断され、
故郷を離れ慣れない土地で闘病生活を送っている。

彼は小さい頃に病気が発症し、
骨髄移植をするものの、様々な合併症のため改善はぜず、
毎日苦痛と戦っている。

彼は11歳。

あまりの痛みに耐え切れずモルヒネを自分でスイッチを入れて投与する。
医者からは「手の施しようが無い」と言われている。
免疫不全は近年、医療の発達で治らない病気ではないらしい。

でも、彼は治らない。

でも、彼は決して決して諦めない。
彼は僕に話してくれた「生きたい」と・・・

彼には父親が居ない。
母親と兄弟3人の母子家庭。
地元に残された姉が母親に言う、
「Yoshirouが一番大変なんだからお母ちゃんが側に居てあげて、私たちは大丈夫だから!」
お母ちゃんは毎日病室に寝泊りし続けている。
身体を横に出来る時はない。
椅子に座ったまま睡眠をとる毎日・・・。

彼は僕に話してくれた「家族のために生きたい」と・・・
彼の顔は病気の影響や薬の副作用で浮腫んでいるが、
それを忘れさせてくれるほどの笑顔で満ち溢れている。

彼は医者から見離されても決して決して諦めない。
彼は一瞬一瞬を全身全霊を懸けて生きている。

11歳の彼は痛みと苦しみに耐えながら僕に教えてくれる。

生きることの本当の意味を。
今を決して無駄に生きてはいけないということを。

嘉くん
また直ぐに会いに行くよ。
そして約束していたアニメの最終回を一緒に見よう!
いつも僕と一緒に居てくれてありがとう。
これからもよろしく。
長い付き合いになると思うから・・・。

そして神様へ
彼と出会った奇跡をありがとうございます。
言葉にならない・・・。 

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