「Wうつ」萩原流行・まゆ美著 ”うつは誰でもなる可能性がある”

二人がうつになりました。奥さんのまゆ美さんが先にうつになりました。
二人とも同じ劇団に属していた。
夫が劇団を辞めたことにより、劇団の仲間がまゆ美さんに意地悪をしたり冷たく対応したり、非難するようになって、強迫神経症になった。
ひどくなったのは母親が亡くなった頃、夫に好きな人ができ、夫の心の中に自分がいなかうなった。カミソリで切ったりするようになった。

劇団を辞めて一匹狼になってからはいつ仕事がなくなるとの不安を抱えながら常に危機感を持っていた。
その時にミュージカルの代役(鹿賀丈史)が回って来た時、必死にやった。3か月、好きな煙草やお酒も断って臨んだ。
身体の異変を感じた。40℃の熱が出て、それでも舞台をやり続けた。
ある時、練習中に覚えているはずの台本の言葉が出てこない。自律神経失調症。自己逃避する毎日。

感想;
うつは誰にでもなる可能性があるように思いました。
心身に無理をしたり、あるいはショックなことがあったりした時に、うつになるリスクが高いのだと思います。
萩原流行は警察車の運転ミスに巻き込まれて事故死されました。
いつどんな災難が身に降りかかるかわかりません。
奥様とても寂しく思われているのではないでしょうか。ご冥福をお祈りしたします。


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