「サラとソロモン-少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣-」 エスター&ジェリー・ヒックス著

君が望んでいることは何かについて考えること、そして、なぜそれを望んでいるかと考えることを練習して欲し、ってことさ。
君が望んでいることを本当に感じられるようになるまで練習するんだこれが、僕が君に教えられる重要なことなんだ。

欲しいものについて考え続けて(それがどういう感じがするかという実感)を見つけなければならない。
いい気持ちがしてくるまで、自分が欲しいものは何か、自分に話続けるんだ。

喜びの流れ、幸せの流れと呼んでいい。いい感じのエネルギーの流れだ。それは自然な流れなんだ。

意地悪をするのは意地悪をされたから仕返しに。仕返しをすればいい気持ちになるの?
状況を変えたり、意地悪をいくらかでも消したりできるのかい?僕の経験では、そんなことをすると、この世の中にもっと意地悪が増えるだけなんだ。
まるで(苦しみの鎖)につながってしまうようなものだ。
彼らがまず傷ついて、その次に君も傷ついて、次に他の誰かが傷つくきっかけを君が作って、というふうにどんどん鎖が続いて行く。

物事や人々について考えながら、君に最高の気分を感じさせてくれるような考えを見つけるんだ。
物事や人々を、いつもできる限り味わい愛でるんだ。それが(喜びの流れ)につながる最高の方法だ。

第一ステップ;
 私が欲しくないものを知ること
第二ステップ;
 私が欲しいものは何かを知ること
第三ステップ;
 自分が欲しいものがどんな感じがするかという実感を見つけること。
 既に欲しいものが実現したように感じられるまで、それについて自分に話続けること。
第四ステップ;
 欲しいものが手に入る時。君の願いが実現することだ。

君が罠にはまったように感じているのは、気が目撃した出来事に対して、他の反応のしかたがあるとは思っていないからなのさ。
何かを目撃して、それが君を居心地悪くし感じさせる時、君はその状況に反応しているんだ。
そして君は気分をよくするただ一つの方法は、状況そのものが改善されることだと思っている。
でも、君は状況をコントールすることはできないから、罠にはまったように感じるんだ。

君が喜びを感じられるかどうかは、君自身が何に対して自分の注意を向けるかを選ぶか、ということだけにかかっているんだよ。

僕はこういうことを発見したんだ。この宇宙のすべての物事の中には、君が望んでいることと君が望んでいないことという要素の両方が内在しているんだ。
どの人の中にも、どんな状況の中にも、どの場所の中にも、どの瞬間の中にも、その両方の要素がどちらかを選べるという選択肢が常に存在しているんだ。
いつでもずっとあるんだ。
だからね、ある場所や状況の中に悪いことがあるからという理由でそこを去るなら、次の場所に行っても、ほとんど同じことが起こるってことなんだ。

君が見たいと望んでいる物事についてもっと気が付くようになるにつれて、その物事がもっともっと君の経験の一部となっていくんだ。
どんどん簡単になって行くんだ。

僕の心の扉を開いたまましておくことが、最も重要なことなんだ。だから僕はいつでも、いい気持ちを感じさせてくれる考えを選ぶんだ。

覚えておくんだ。君がどう感じるかと言うことが君の周囲の状況によって左右されているなら、君はいつでも罠にはまっていることになる。
けれども、君が自分の考えを選ぶことによって、自分がどう考えるかを自分で決められるようになった時、その時こと、君は真に自由になるんだよ。

感想;
心理学でABC理論というのがあります。
A(起きた事象)⇒B(自分の受け止め方)⇒C(自分の選択肢)
同じAでもBは人それぞれに異なります。その結果Cも変わります。

仏教用語に”唯識”があります。
見えているこの世は、自分の認識が創り出しているとのことです。
今幸せだと思うのは、自分が幸せと感じているからで、不幸だと思うのは自分が不幸と感じているからだとのことです。
朝起きられて”ありがたい”と思う人もいれば、”ああ朝が来た、これから仕事はきついな”と思う人もいます。どう思うかは自分次第だということです。

今ある(与えられている)ものに感謝できるかどうか。今無いものに目が行くと、つい三毒(怒り、愚痴、嫉妬)に閉じ込められてしまいがちになります。


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