「目からウロコのカウンセリング革命-メッセージコントロールという発想-」 下園壮太著 ”傾聴から”

メラビアンの法則
 文章で伝えられる情報  7%
 音声情報       38%
 視覚情報・雰囲気   55%

質問の種類
・うながし質問(その後どうなったの?)
・開かれた質問/閉じた質問(閉じた質問はYesかNo)
・縦堀り質問(特定の事象の5W1Hを確認)
・横堀り質問(周辺の関係する質問)

3原則
1)うなずいて(充分聴く)
2)要約・質問(共感)
3)アドバイス・どう?

5つのメッセージ
守ってやるよルート
1)責めないよ(責任の認識)
2)苦しかったね(苦しさの認識)
3)頑張っているね(努力の認識)
4)無理もないよ(反応に関する認識)
5)善戦しているよ(能力に関する認識)
6)こうすればよいよ(具体的な方法論)

頑張れルート(元気がまだある場合)
1)君の責任だ
2)まだ耐えられるよ/たいしたことないよ
3)まだ頑張れるよ
4)他の人もやっているよ
5)君ならできる

カウンセリングはストレスを解消する目的もある。
カウンセリングのアプローチのステップ
1)安心ゾーン(不安を解消し、安心してやっていけるように気持ちに)
2)集中ゾーン(自信を取り戻し、問題と正面から取り組める)
3)スパーク(自分で解決策を見いだす)

感想;
この著者は精神科医でもなく、臨床心理士でもなく、独自にカウンセリングを学び、
自衛隊で多くの人のカウンセリング体験して、その実践から学んだことを紹介されています。

日本に伝わっているカール・ロジャーの来談者中心療法だけでは不十分ではないかと感じられています。
受容、共感、自己一致性の自己一致性について、なかなか自分の感情と一致しないと言われています。

メッセージコントロール、メッセージを相手に伝えることを重要視されています。
確かに、「私はあなたのことを心配しています」、
「私はあなたのことを一生懸命一緒に考えています」、
「あなたが少しでも今より良くなって欲しいと願っています」のメッセージが相手に伝わればよいのではないでしょうか。
そのためには信頼関係を築くために、先ずは傾聴があってだと思います。


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