「くじけないこと」 アルボムッレ・スマナサーラ著  ”今の1分で、やるべきことをやるしかない”

・こだわりや固執が、くじける原因になる。
・成功者か失敗者かを決めるのも自分自身


イギリスの作家 ジェームズ・アレン
 「あなたが何を思考するかで、あなたが何者であるかが決まります。」
私たちは、私たちの行動や生き方、仕事の仕方、毎日の生き方から起きてくる問題でくじけたりするのです。
最初に考えたものが適合していないから、おかしくなっていくのです。つまり、思考そのものがおかしいのです。
まず、思考を改良する。それから行動を改良する。そして、どのような行動を決めるのかといえば、とりあえずの判断です。
すぐに「他人のせい」にする人々
それほどまでに自分が大事ならば、まず自分がよくなればいいのに、それすらできていません。
幸せが降りてくるのを、ただひたすら待っているだけです。

最初の土台が違っているから、私たちは間違ってしまうのです。
土台がしっかりしていない心では、すぐにくじけてしまいます。
社会は「変わる」。自分を「変える」。自分がどのように変わればよいのかと発見する能力が必要ではないでしょうか。

「忙しくて、忙しくて」としきりに言う人がいます。しかしこれは本当のことではないのです。
今の1分で、やるべきことをやるしかないのです。
それを行わないで、過去のことでできなかったことに悩んだり、
将来に関してやらなくてはいけないことを妄想したりすると、今の時間は無駄になります。
今の時間を無駄にする人は、人生そのものを無駄にするのです。
要するに、忙しい、暇がない、というのは、嘘です、幻覚です。落ち着いて生活できるはずです。生きることは、時間との戦いです。
しかし、怖いものではありません。今の1分でやるべきことをやれば、勝利です。
このシンプルな真理に人が気付かないのです。
自分のことを措いておいて、他人のことを観察して、真似しようとする。社会のことを観察して真似しようとすると失敗してしまうのです。
人の真似はできません。自分は他人になりません。
今の瞬間、今の1分で、自分にできること、自分がやらないといけないこと、それを発見して、こなすのです。
それが、失敗なく幸福に生きる方法なのです。

仏教が目指すのは、一人ひとりの心が強く逞しくなることです。
思考の中から「私」を捨てる。自我を捨てれば円満な人間関係が成り立つ。

毎日毎秒の努力を怠らない。
・比較しすぎると暴走が始まる。
・自分の判断にしがみつかない。
・「とりあえず」の生き方
・状況が変われば、修正すればいい。
・頑張るのではなく、突き詰めること。
・笑いという潤滑油
・流されない自分をつくる。


ブッダが語る実践方法とは、苦しみばかりを生み出す人生のアルゴリズム(目的を達成するための処理手順)を書き換えるプロセスなのです。


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