誰だって「波乱万丈」に板東玉三郎さん出演 ”才能があると思うと学ぶことがなくなる”

誰だって「波乱万丈」に板東玉三郎さんが出演されました。
司会者の堀尾さんと交流があるので出て貰えたようでした。
梨園出身でなかったが、生家は料亭で小さい時から稽古さんと接する機会が多く、関心を持ち4歳の時に日本舞踊を習いだすとめきめき上達しました。
6歳で歌舞伎俳優十四代目守田勘弥の部屋子になり、14歳で十四代目勘弥の芸養子芸養子になって五代目坂東玉三郎襲名。
173cmの身長は女形には高すぎた。膝を曲げて低く見せるようにした。しかし、その姿勢で演じ続けるのはかなりの体力を要した。

16歳の時、三島由紀夫に見初められ、それから世間から注目されるようになった。
三島由紀夫作に主役で出演(新作歌舞伎『椿説弓張月』の白縫姫に抜擢)。
それから大物歌舞伎役者とコンビを組んで人気が出て(『鳴神』の雲絶間姫で相方した十代目市川海老蔵との「海老玉コンビ」が人気に、
『桜姫東文章』の桜姫で相方した片岡孝夫との「孝玉コンビ」が人気に)、歌舞伎を知らない人まで歌舞伎を見るようになった。

その後、心身症を患ったが不思議なことに舞台では問題なかった。海外でも注目され、2013年仏コマンドール賞受賞した。
映画「外科室」の監督、別のジャンルの若い世代の育成。ダンス集団Dazzの演出。2012年重要無形文化財保持者に各個認定(人間国宝)。

先生を真似る。先生が言ってくれたことを真似ることが基本。「自分は本当は何が好きだった」と思うことがある。
「才能があると思うものではない。才能があると思うと学ぶことがなくなる。才能がないと思った方がよい」
「ほめことばを受け入れなかった。逢って『良くなかった』という人はいないでしょう」

「歌舞伎では『化粧するの代わりに顔する』という」
化粧は汗で落ちない、衣装に付かないが基本。

声帯のうるおいは牛肉のひれ肉が必要で野菜中心生活だったがひれ肉を食べるようになった。
若いと言われると、歳を取ったことになるので。

歌舞伎は監督がいないから自己チェックが重要になる。付き合いのある作家真山仁さんが板東玉三郎さんに「今日はきれが悪い」などと言う。
それを真摯に受け止められるそうです。
自分で良いと思った時こそ、良くない時があるが、板東玉三郎さんはそれがなく、本人が良いと思った時は本当に良い。

これからも新しいものを創り出したい。との言葉で番組は終わりました。


戻る