嫌われる勇気−自己啓発の源流「アドラー」の教え− 岸見 一郎, 古賀 史健共著

嫌われる勇気−自己啓発の源流「アドラー」の教え− 岸見 一郎, 古賀 史健共著
ユングやフロイトと並ぶ心理学の三大巨頭の一人がアルフレッド・アドラーで、
アドラーが始めた心理学をアドラー心理学または個人心理学と呼びます。

この本では、親子/対人関係などの問題を抱えた青年が、
哲人(アドラー心理学の大家)に悩みをぶつけるながら、アドラー心理学を学ぶものでした。
嫌われることを恐れずに、自分が自分の人生を歩むことの教えから、このタイトルになっているようです。
本の中からアドラー心理学を説明する言葉を抜き出してみました。

行動面では
 ・自立すること ・社会と調和して暮らせること
心理面では
 ・私には能力がある  ・人々はわたしの仲間である との意識


行動には全て目的がある。
それを選択していると言うことはそれが多くの選択肢の中でその人にとってベターな選択肢だということである。

仕事のタスク 交友のタスク 愛のタスク  3つまとめて人生のタスク
・アドラー心理学は他者を変えるための心理学ではなく、自分が変わるための心理学。
・自己への執着を、他者への関心に切り替えて行く。
・「他者からどう見られているか」ばかりを気にかける生き方こそ、
 「わたし」にしか関心を持たない自己中心的なライフスタイルなのです。
・関係が壊れることだけを怖れて生きるのは、他者のために生きる、不自由な生き方です。
・人は自分には価値があると思えたときだけ、勇気を持てる。
・人は感謝の言葉を聞いたとき、自らが他者に貢献できたことを知る。
・自己受容 他者信頼 他者貢献がアドラー心理学の基本姿勢。
・幸福とは貢献感である。
・人生における最大の嘘、それは「いま、ここ」を生きないこと。

感想;
周りの目をどうしても気にして、周りの意見などに従って生きようとすることは、自分の人生を生きていない。
他人の人生を生きているとアドラー心理学は説明しています。
全ての問題は対人関係から生じているとのことです。
自分を受け容れる(自分に価値があると信じ込む)、自分の居場所を持つことが先ずは大切で、
他者は仲間だと思うこと、そして他者に貢献したときに人は幸福を感じるとのことです。

戻る(エッセイ)  戻る(個人心理学)