本の紹介&感想

「崩壊する組織にはみな『前兆』がある」 今村英明著

「崩壊する組織にはみな『前兆』がある」今村英明著
 気づき、生き延びるための15の知恵
1.沈黙する(どなりあう) 社長以外誰も発言しない
2.ぶんぶん回る(創業者の熱意が周りを良くも悪くも影響する);ダイナモ台風接近中
3.飾り立てる(自分の本を書く、美術品を買うなど本業と関係ないところにお金を使う;経営者は美術館長)
4.コロコロ変わる(朝令暮改)
5.誇大妄想する(ミッション・インポッシブル)
6.はしごを外す(アリが像を倒す)
7.浮かれる(何かがおかしい)
8.MBAする(ボンボン登場)
9.面従腹背する(総反発)
10.密談する(社内で大脱走)
11.ぐちゃぐちゃになる(事業ができないくなっている;出迎えなし)
12.からめとられる(八方ふさがり)
13.別居する(やつら対われわれ)
14.マヒする 裏マニュアル
15.落下する 組織崩壊

著者の好きな例えに以下があります。
 ”ベーコンと卵の例; 豚は身を削る。鶏は卵を生む。(関わりの違い)”
あなたがこの仕事に関わるのは、卵として?あるいはベーコンとして?
卵は産みだすものでそれほど苦労しなくてもよい。ベーコンは自分の身体を犠牲にして生み出すものである。

コンサルタントにお願いすると、リスクの選び出しを多くの質問形式で調査することがありますが、
時間だけかかって実際のリスクを抽出することはなかなか難しいのを実感しています。

実際の企業のケースが出ており、多分あの会社だろうと想像できました。
著者のコンサルティング経験から多くの企業の体験談からのお話はとても興味深かったです。

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